ターゲットランタイムの設定に関する補足 - M2O-Workshop/Training GitHub Wiki
eclipseにおけるサーバー実行環境およびJREの設定について、補足を記載する。
eclipseでWebアプリを開発する場合、アプリが稼働するLocalサーバーを指定することで
以降当該アプリのテスト実行やデバッグをワンクリックで行うことができる。
m2oではサーバーとしてフリーかつ軽量なTomcatを利用しているが、eclipse自体はTomcat以外の
JBoss/Weblogic/WASといった有償無償の各種サーバー製品にも対応している。
Tomcatに関しては、"Tomcat自体のバージョン(サーバーのバージョン)" および "Tomcatが内包するJavaのバージョン(JRE:Java実行環境のバージョン)" の組み合わせで 1つの環境が構成される。この『2種類のバージョンを意識する必要がある』という点は、 Tomcat以外のJavaが稼働する各種サーバー製品についても当て嵌まる事項である。
eclipseのメニューから「ウィンドウ」>「設定」を押下する。
「サーバー」セクションを開き、「ランタイム環境」を選択する。
既に何かしらのランタイム環境が設定済みの場合は、環境名等の情報が表示される。
サーバー名を選択し、「編集」ボタンを押下することで、設定を確認できる。
以下の例では、Tomcatのバージョンが6、JREのバージョンが6ということが判る。
ラインタイムの情報はeclipseのワークスペース内で共有される点もpointである。
=同一ワークスペース内であれば、1つのサーバー設定を複数プロジェクトで使い回すことが可能。
新規にターゲットランタイムを追加する場合は、
「ウィンドウ」>「設定」>「サーバー」>「ランタイム環境」を選択した後、
「追加」ボタンを押下することで、設定画面が開く。
サーバーのバージョンとフォルダパスおよびJREに用いるJavaを指定する。
名前は任意の名称を付与可能だが、バージョンが判り易い名称が望ましい。
eclipseのALL-In-Oneの場合は、複数バージョンのTomcatが同梱されている。
「(eclipseのインストールフォルダ)/tomcat」を確認する。
新規にJREを追加する場合は、
「ウィンドウ」>「設定」>「Java」>「インストール済みのJRE」を選択する。
(上記のサーバーランタイム設定画面内のアンカーも向き先は同じ箇所。)
「追加」ボタンを押下することで、設定画面が開く。
JREの型は「標準VM」を選択し、Javaのインストールフォルダを指定する。
JRE名は任意の名称を付与可能だが、バージョンが判り易い名称が望ましい。
やはりeclipseのALL-In-Oneの場合は、複数バージョンのJavaが同梱されている。
「(eclipseのインストールフォルダ)/java」を確認する。
ここで設定したJREをランタイム設定に用いることで、
意図した"サーバーのバージョン" および "JREのバージョン" の組み合わせを有する
Localサーバー環境が構築される(あくまでワークスペースに対し定義したのみ)。
上記の設定を実際に利用するため、「サーバー」ウィンドウで「新規」を押下し、
アプリに適した "サーバーのバージョン" および "JREのバージョン" を有するランタイム設定を選択する。
以降、「実行」>「サーバーで実行」で上記で作成したサーバーを指定するとアプリが起動する。
なお、ランタイムの設定およびサーバーの作成は初回のみ実施する手順であり、
2回目からは「サーバーで実行」から反復してアプリの実行(起動)が可能となる。
Tomcatは軽力かつ機能的な制約もあることからSimpleな設定で稼働するが、
多機能な有償サーバー製品のランタイムの場合は、設定項目や手順が複雑になる場合が多い。
ただし、基本的な流れは上述したTomcatでの設定手順とほぼ同一である。