感覚運動写像 - HondaLab/Robot-Intelligence GitHub Wiki

感覚運動写像とは

センサー値(感覚入力)を変数とする関数(写像)によってモーター値(運動出力)を決定する方法を 「感覚運動写像」と呼ぶ(Sensory Motor Mapping). その瞬間のセンサー値だけを用いる場合には,最も単純な反応行動のための知能のひとつであると言える.

非常に単純な線形写像を用いた場合でさえ,障害物回避などの行動を創発可能であることが知られている.

非線形写像を用いる

線形写像では,その傾き(ゲイン)ぐらいしか調節する部分がない. より複雑な行動あるいは,微妙な行動を創発するためのひとつの試みとして,双曲線関数を用いる例を示す. tanh関数を用いれば,関数値に上限があるので,線形関数を用いた場合の様に,出力値がモーターの限界 をオーバーするという心配も減少するメリットもある.

双曲線関数tanhを用いたロボットが停止しないための感覚運動写像

センサーが2個,モーターが2個の場合には,それぞれの数が一致しているため,交差結合などの単純な感覚運動写像が可能である.

しかし,観測角度範囲の狭いTofセンサー(Time of flight)を用いる場合には,センサーの数が2個では対象物までの距離観測 が不十分な場合が生じやすい.

センサー数を増やせば,観測角度範囲は広がる.いっぽうで,モーター数は2個のままである場合,感覚運動写像のかたちが すこし複雑化する. センサー値を加重相乗平均して用いた例を示す. 各パラメータの説明概略

3tofと双曲線関数を用いた障害物回避走行

動画

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