04 開発環境の準備 - HiroyukiMakita/mcp-server-tutorial GitHub Wiki
04. 開発環境の準備
MCPサーバーを開発するためには、いくつかのツールとアカウントが必要です。 このセクションでは、必要なものの準備と設定方法について説明します。
1. Node.js と npm (または yarn)
このチュートリアルで作成するMCPサーバーは Node.js ランタイム上で動作し、TypeScript で記述します。 Node.js をインストールすると、パッケージ管理ツールである npm も一緒にインストールされます。yarn を使用したい場合は別途インストールが必要です。
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Node.js のインストール:
- Node.js 公式サイト にアクセスし、ご自身のオペレーティングシステムに合ったインストーラーをダウンロードしてインストールしてください。
- LTS (Long Term Support) 版の最新バージョン(本チュートリアル執筆時点では v18.x.x や v20.x.x など)を推奨します。
- インストール後、ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShellなど)を開き、以下のコマンドを実行してバージョンが表示されれば正常にインストールされています。
node -v npm -v
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yarn のインストール (任意):
- もし npm の代わりに yarn を使用したい場合は、Yarn 公式サイトのインストール手順 に従ってインストールしてください。
- インストール後、ターミナルで以下のコマンドを実行してバージョンが表示されればOKです。
yarn --version
- 本チュートリアルでは、コマンド例は主に npm を用いて記載しますが、yarn を使用している場合は適宜読み替えてください(例:
npm install
はyarn add
、npm run script-name
はyarn script-name
)。
2. Git
ソースコードのバージョン管理システムとして Git を使用します。
- Git のインストール:
- Git 公式サイト にアクセスし、ご自身のオペレーティングシステムに合ったインストーラーをダウンロードしてインストールしてください。
- インストール後、ターミナルで以下のコマンドを実行してバージョンが表示されれば正常にインストールされています。
git --version
3. OpenWeatherMap APIキー
このチュートリアルで作成する天気情報MCPサーバーは、OpenWeatherMap というサービスが提供するAPIを利用して天気データを取得します。 APIを利用するためには、アカウントを作成し、APIキーを取得する必要があります。APIキーは無料で取得できます(一定量のリクエスト制限あり)。
- アカウント作成とAPIキー取得の手順:
- OpenWeatherMap のサインアップページ にアクセスし、必要な情報を入力してアカウントを作成します。
- アカウント作成後、登録したメールアドレスに確認メールが届くので、指示に従って認証を完了させてください。
- ログイン後、ダッシュボードの API keys タブ に移動します。
- 通常、「Default」という名前のAPIキーが自動的に生成されています。このキーをコピーして、安全な場所に控えておいてください。このキーを後ほどMCPサーバーの設定で使用します。
- もしキーが見当たらない場合や新しく作成したい場合は、「Create key」セクションでキーの名前を入力して「Generate」ボタンをクリックすると新しいキーが作成できます。
- 注意: APIキーが有効になるまでには数分から数時間かかる場合があります。すぐにAPIが利用できない場合は、少し時間を置いてから試してみてください。
4. テキストエディタ (VSCode推奨)
コードを記述するためのテキストエディタが必要です。どのエディタでも構いませんが、TypeScriptのサポートが充実しており、多くの開発者に利用されている Visual Studio Code (VSCode) を推奨します。
- VSCode のインストール:
- Visual Studio Code 公式サイト からダウンロードし、インストールしてください。
- 推奨拡張機能 (任意):
ESLint
: コードの静的解析ツール。Prettier - Code formatter
: コードフォーマッター。GitLens — Git supercharged
: Gitの機能を強化。
これで開発環境の準備は完了です。次のセクションでは、実際にMCPサーバーのプロジェクトを作成していきます。