取扱説明書 - FuwaFuwaAtama/VoiceVox_VoiceChanger GitHub Wiki
このガイドは、Voice Changerの基本的な使い方と設定方法について説明します。
🗣️ 話し方と通知音について
Voice Changerは、あなたが話した内容を区切りながら認識し、変換していきます。スムーズに使うために、話し方と通知音の意味を理解しましょう。
基本的な流れ
- 話し始める: マイクに向かって話し始めます。画面に「読み取り中…」といった表示が出ている間は、続けて話すことができます。
- 話し終わる: 話し終えて少し待つと、低い「クリック」のような通知音が鳴ります。これで「ここまでが一つのセリフですよ」と認識された合図です。
- ⚠️ 注意: この低い通知音が鳴った後に続けて話しても、その部分は次のセリフとして認識されません。 一度区切られたら、次の通知音が鳴るまで待ちましょう。
- 認識完了&生成開始: しばらくすると、高い「クリック」のような通知音が鳴ります。これは「あなたの話した内容の認識が完了し、キャラクターボイスの生成を始めますよ」という合図です。
- 音声再生: 生成されたキャラクターボイスが、設定したスピーカー(通常は
CABLE Input
経由でVRChatなどへ)から再生されます。 - 次のセリフへ: 音声の再生が終わったら、また新しいセリフを話し始めることができます。
エラー時の通知音
もし、以下のような通知音が聞こえた場合は、うまく認識できなかったか、エラーが発生しています。その場合は、もう一度言い直してみてください。
- 「チャリン」のような音: 音声がうまく認識されませんでした。声が小さすぎたり、ノイズが多かったりする可能性があります。
- 「ブブー」のような音: 何らかのエラーが発生しました。エンジンが正しく起動していない、などの原因も考えられます。
? 質問(疑問文)の話し方
Voice Changerは、あなたが話した言葉の「意味」は認識しますが、「イントネーション(抑揚)」までは完全には再現できません。そのため、普通に「大丈夫?」と語尾を上げて話しても、キャラクターボイスは「大丈夫。」のように平坦なトーンになりがちです。
質問文として認識させたい場合は、文の最後に「ぎもん」という言葉を付け加えて話してください。
- 例:
- あなたが「大丈夫 ぎもん」と話すと → キャラクターボイスは「大丈夫?」のように、疑問符がついたテキストとして認識されやすくなり、それに応じた音声が生成されます。
🎭 キャラクターとスタイルの切り替え
話しているキャラクターの声や、その話し方(スタイル)を、音声コマンドで切り替えることができます。
重要: Voice Changerはキャラクター名やスタイル名を直接認識するのが難しいため、番号で指定します。どの番号がどのキャラクター/スタイルに対応するかは、上記の図を確認してください。
キャラクターの切り替え方
「{キャラクター番号}ばんめのキャラクターに きりかえてください」と話します。
- 例: 9番のキャラクター(例えば九州そら)に切り替えたい場合
- あなたが「きゅうばんめのキャラクターに きりかえてください」と話す
- 成功すると「(キャラクター名)の(スタイル名)に変更成功」の音声フィードバックが流れます。(例:「九州そらのノーマルに変更成功」)
スタイルの切り替え方
キャラクターごとに用意されている「スタイル(例: ノーマル、あまい、ツンツン、ささやき など)」も番号で切り替えられます。
「{スタイル番号}ばんめのスタイルに きりかえてください」と話します。
- 例: 現在選択中のキャラクターの4番目のスタイル(例えば「ささやき」)に切り替えたい場合
- あなたが「よんばんめのスタイルに きりかえてください」と話す
- 成功すると「(キャラクター名)の(新しいスタイル名)に変更成功」のような音声フィードバックが流れます。
キャラクターとスタイルを同時に切り替える
「{キャラクター番号}ばんめのキャラクターの、{スタイル番号}ばんめのスタイルに きりかえてください」のように、まとめて指定することも可能です。
- 例: 0番目のキャラクター(例えば四国めたん)の、4番目のスタイル(例えば「ささやき」)に一度で切り替えたい場合
- あなたが「ぜろばんめのキャラクターの、よんばんめのスタイルに きりかえてください」と話す
- 成功すると「(キャラクター名)の(スタイル名)に変更成功」のような音声フィードバックが流れます。
設定の保存
一度設定したキャラクターとスタイルは保存されます。次回 Voice Changer を起動した際には、前回終了時の設定が引き継がれます。
⚠️ 制限と注意点
Voice Changerは高度な技術を使っていますが、完璧ではありません。以下の点にご注意ください。
- 聞き間違い: あなたの話した声は、まずコンピューターによって文章(テキスト)に変換されます。この段階で、発音が不明瞭だったり、周りのノイズが多かったりすると、意図しない言葉に聞き間違えられることがあります。
- 読み間違い: 文章に変換された後、そのテキストを元にキャラクターボイスが生成されます。この過程でも、漢字の読み方などを間違って発音してしまうことがあります。
これらの「聞き間違い」や「読み間違い」は、現在の技術的な限界によるものです。はっきりとした発音を心がけることで、ある程度改善される場合があります。