インストールガイド - FuwaFuwaAtama/VoiceVox_VoiceChanger GitHub Wiki
🎤 Voice Changer セットアップガイド(初心者向け)
このガイドは、あなたの声をリアルタイムでキャラクターの声に変換する「Voice Changer」をセットアップし、主にVRChatで利用するための手順を説明します。
最終目標: VRChatであなたのアバターがキャラクターの声で話せるようになること!
📥 Voice Changer本体のダウンロード
まず、Voice Changerのプログラムファイル一式をダウンロードします。
- GitHubリポジトリページを開く:
- プログラムをダウンロード:
- ページが開いたら、右上の方にある緑色の「<> Code」というボタンをクリックします。
- ドロップダウンメニューが表示されるので、その中から「Download ZIP」を選択します。
VoiceVox_VoiceChanger-main.zip
(または類似の名前) というファイルがダウンロードされます。どこに保存されたか覚えておいてください(通常は「ダウンロード」フォルダです)。
📦 配布ファイルについて
上記でダウンロードした VoiceVox_VoiceChanger-main.zip
(または類似の名前のzipファイル) の中には、主に以下のファイルが入っています。
インストール.bat
: 初回に必要な部品(ライブラリ)を自動でインストールします。最初にこれを実行してください。実行.bat
: メインの音声変換スクリプト。 これを実行するとボイスチェンジが始まります。テスト.bat
: 音のテスト用スクリプト。 スピーカーの設定が正しいか確認できます。設定.bat
: マイク・スピーカー設定用スクリプト。 簡単な画面で設定を行えます。- その他フォルダやファイル: これらはプログラムの動作に必要なものです。削除しないでください。 (
requirements.txt
もここに内部的に含まれています)
🧰 ステップ 1:必要なソフトをインストール
まず、Voice Changerを動かすために必要なソフトウェアをいくつかインストールします。
✅ ① Python(パイソン)をインストール
プログラムを動かすための基礎となるソフトウェアです。
- ダウンロードページへ移動:
- 最新版をダウンロード:
- ページ上部にある「Download Python X.X.X」(X.X.Xはバージョン番号)ボタンをクリックして、インストーラーをダウンロードします。
- インストール:
- ダウンロードしたインストーラー(
.exe
ファイル)を実行します。 - ⚠️ 超重要: インストール画面が表示されたら、必ず画面下部にある
Add Python X.X to PATH
(またはAdd python.exe to Path
) というチェックボックスにチェックを入れてください。 これを忘れると動きません! - チェックを入れたら、「Install Now」をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了するまで待ちます。
- ダウンロードしたインストーラー(
✅ ② VoiceVox 本体 と VoiceVox エンジン を準備
キャラクターの声を生成するためのソフトウェアです。
- VoiceVox 本体 (エディタ) をインストール:
- https://voicevox.hiroshiba.jp/ から、通常版のVoiceVoxソフトウェアをダウンロードし、インストールします。(既に入っている場合は不要です)
- これは主に音声モデル(キャラクターの声データ)を管理するために使います。
- VoiceVox エンジン をインストール:
- Voice Changerが実際に音声合成を行うために、別途「エンジン」のインストールが必要です。
- ➡️ VoiceVoxエンジンインストール説明書
- 上記リンクの説明書に従って、エンジンをダウンロードし、展開しておいてください。
- ⚠️ 注意: エンジンの起動 (
run.exe
の実行) は、後のステップで行います。ここではインストールと展開まで完了させておけばOKです。
✅ ③ VB-Audio Virtual Cable をインストール
パソコン内で音の通り道を作るための仮想的なケーブルです。
- ダウンロードページへ移動:
- ダウンロード:
- 「Download」ボタンをクリックして
VBCABLE_Driver_PackXXX.zip
をダウンロードします。
- 「Download」ボタンをクリックして
- インストール:
- ダウンロードした
.zip
ファイルを**展開(解凍)**します。 - 展開したフォルダの中にある
VBCABLE_Setup_x64.exe
を 右クリック し、「管理者として実行」を選びます。(64bit版Windowsの場合。32bit版の場合はVBCABLE_Setup.exe
) - 「Install Driver」ボタンをクリックします。
- インストールが完了したら、必ずパソコンを再起動してください。 ⚠️
- ダウンロードした
📂 ステップ 2:Voice Changerファイルを展開(解凍)
「Voice Changer本体のダウンロード」でダウンロードしたVoice Changerのファイルを使える状態にします。
- ダウンロードした
VoiceVox_VoiceChanger-main.zip
(または類似の名前) ファイルを右クリックします。 - メニューから「すべて展開...」を選びます。
- 展開先のフォルダを指定する画面が出ますが、特に変更せず「展開」ボタンをクリックしてOKです。(デスクトップなど、分かりやすい場所に展開しても構いません)
- ⚠️ 重要: 展開先のフォルダパス(フォルダが置かれている場所の名前)に、日本語やスペース(空白文字)が含まれないようにしてください。 エラーの原因になることがあります。
- 例:
C:\Users\あなたの名前\Desktop\VoiceChanger
(OK) - 例:
C:\ボイスチェンジャー
(NG: 日本語が含まれる) - 例:
C:\Program Files\Voice Changer
(NG: スペースが含まれる) - もしデスクトップなどに日本語名が含まれている場合は、
C:\
ドライブ直下などにVC
のような簡単な名前のフォルダを作って、そこに展開するのがおすすめです。
- 例:
✨ ステップ 3:初回セットアップを実行
Voice Changerが動作するために必要な追加の部品(ライブラリ)をインストールします。
インストール.bat
を実行:- ステップ2で展開したVoice Changerのフォルダを開きます。
- 中にある
インストール.bat
ファイルをダブルクリックします。
- インストールを待つ:
- 黒い画面(コマンドプロンプト)が表示され、自動的に必要なライブラリのダウンロードとインストールが始まります。
- ⚠️ 注意: インターネットへの接続が必要です。完了するまで数分かかる場合があります。画面に文字がたくさん表示されますが、そのままお待ちください。
- 最後に「インストールが完了しました。」のようなメッセージが表示され、画面が自動で閉じるか、「Press any key to continue...」(何かキーを押すと続行します...)と表示されたら、何かキー(例: Enterキー)を押して画面を閉じてください。
- もしエラーメッセージが表示された場合は、ステップ1-①のPythonインストールで「Add Python to PATH」にチェックを入れたか、インターネット接続が安定しているかなどを確認してください。
🎛️ ステップ 4:マイクとスピーカーをパソコンで設定 (初回設定)
まず、パソコン単体で使うときの設定を行います。
-
設定ファイルを実行:
- ステップ2で展開したVoice Changerのフォルダを開き、
設定.bat
ファイルをダブルクリックします。
- ステップ2で展開したVoice Changerのフォルダを開き、
-
設定画面で設定:
- 設定画面が開きます。項目を選択して「保存」を押すことで設定していきます。
- 以下のように設定してください(番号は環境によって異なります。リストから対応するものを選んでください):
項目 設定するデバイス 補足 🎤 マイク あなたが普段パソコンで使っているマイク (例: Realtek High Definition Audio Mic
など。Oculus/VR用ではないもの)🔊 音声スピーカー あなたが普段パソコンで使っているスピーカーやヘッドホン (例: Speakers (Realtek High Definition Audio)
など)🔔 通知音用スピーカー 変換開始/終了の通知音を聞きたいスピーカーやヘッドホン 通常は「音声スピーカー」と同じものでOK。別のデバイスでも可。 - ⚠️ デバイス選択のヒント:
設定.bat
のデバイスリストには、たくさんのデバイス名が表示されることがあります。特にマイクやスピーカーは、名前が似ているもの(例:Microphone (Steam Streaming Mic
とMicrophone (Steam Streaming Microphone)
)が表示される場合があります。- 正しいデバイスを選ぶのが難しい場合:
- まずはリストの上の方に表示されているデバイス名から試してみてください。こちらが正しい設定である可能性が高いです。
- 一度設定して「ステップ5:パソコンで音が出るか確認」でうまくいかなかった場合は、このステップに戻って別のデバイス名を選び、再度試してみてください。
-
設定を保存:
- 設定が終わったら、「保存」を押します。
🧪 ステップ 5:パソコンで音が出るか確認
設定が正しく行われたか、テスト用の音声を再生して確認します。
- テストファイルを実行:
- Voice Changerのフォルダにある
テスト.bat
ファイルをダブルクリックします。
- Voice Changerのフォルダにある
- 音を確認:
- 2種類の短い音が再生されます。
- 1つ目の音は、ステップ4で設定した「🔊 音声スピーカー」から聞こえます。
- 2つ目の音は、ステップ4で設定した「🔔 通知音用スピーカー」から聞こえます。
- 両方の音が、意図したスピーカー/ヘッドホンから聞こえれば、スピーカー設定は成功です! ✅
- もし聞こえない、または違うデバイスから聞こえる場合は、ステップ4に戻って設定をやり直してください。
- 2種類の短い音が再生されます。
🗣️ ステップ 6:パソコンで音声変換テスト
実際にマイクを使って、声がキャラクターの声に変換されるかテストします。
- VoiceVoxエンジンを起動:
- ステップ1-②でインストール・展開した VoiceVoxエンジンのフォルダ を開きます。
- 中の
run.exe
をダブルクリックして実行します。 - 黒い画面が表示され、「
Uvicorn running on http://127.0.0.1:50021
」のような文字が出ればOKです。この画面は閉じずにそのままにしておいてください。
- Voice Changerを実行:
- Voice Changerのフォルダに戻り、
実行.bat
をダブルクリックします。 - こちらも黒い画面が表示されます。
- Voice Changerのフォルダに戻り、
- マイクに話しかける:
- ステップ4で設定したパソコンのマイクに向かって、何か話してみてください。
- 動作を確認:
- 🔔 通知音: 話し始めと話し終わりに、設定した「通知音用スピーカー」からカチッ♪のような音が鳴ります。
- 🗣️ 変換された音声: 少し遅れて、あなたの話した内容がキャラクターの声に変換され、「音声スピーカー」から再生されます。
- 📋 クリップボードコピー: 同時に、認識された日本語の文章がパソコンのクリップボード(Ctrl+Cでコピーしたものが一時的に保存される場所)にコピーされます。(メモ帳などにCtrl+Vで貼り付けて確認できます)
- これらが確認できれば、パソコンでの音声変換テストは成功です! ✅
- テストが終わったら、
実行.bat
とrun.exe
の黒い画面は右上の「×」で閉じてください。
🕶️ ステップ 7:VRChat で使ってみよう
いよいよVRChatで使えるように設定します。
✅ A. VRChat 側の設定
- VRChat を起動します。
- メニューを開き、「Settings」(設定)→「Audio」(オーディオ)タブを選択します。
- 「Microphone」(マイク)の項目をクリックし、ドロップダウンリストから
CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)
を選択します。- ⚠️ 注意: 名前が似ている
CABLE Input
ではないので間違えないように!
- ⚠️ 注意: 名前が似ている
設定.bat
)
✅ B. Voice Changer側の設定をVR用に変更 (VRヘッドセットのマイクとスピーカーを使うように、Voice Changerの設定を変更します。
-
設定ファイルを実行:
- Voice Changerのフォルダにある
設定.bat
を再度ダブルクリックします。
- Voice Changerのフォルダにある
-
設定画面で設定:
- 以下のように設定を変更します。(デバイス名はご自身の環境に合わせてリストから選んでください。以下はOculus/SteamVR環境の一般的な例です)
項目 設定するデバイス (VR用) 補足 🎤 マイク VRヘッドセットのマイク (例: マイク (Oculus Virtual Audio Device)
,Microphone (Steam Streaming Mic
など)🔊 音声スピーカー VB-Audio Virtual Cableの入力 (例: CABLE In 16ch (VB-Audio Virtual
,CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)
など)🔔 通知音用スピーカー VRヘッドセットのスピーカー/イヤホン (例: ヘッドホン (Oculus Virtual Audio Device)
,Speakers (Steam Streaming Speak
など)- ⚠️ デバイス選択のヒント (VR用):
- ここでも、
設定.bat
のデバイスリストには多くのデバイス名が表示されることがあります。 - 正しいデバイスを選ぶのが難しい場合:
- まずはリストの上の方に表示されているデバイス名から試してみてください。
- 一度設定してもうまく動作しない場合(例: VRChatで自分の声が聞こえない、通知音がヘッドセットから聞こえないなど)は、このステップに戻って別のデバイス名を選び、再度試してみてください。
- ここでも、
-
設定を保存:
- 設定が終わったら、「保存」を選んで閉じます。
✅ C. 最終チェック と 実行
準備は整いました! VRChat内でボイスチェンジを使ってみましょう。
-
⚠️ VoiceVox エンジンを起動:
- 必ず
run.exe
(VoiceVoxエンジンの黒い画面) を起動しておいてください。 忘れると声が変換されません!
- 必ず
-
Voice Changer を起動:
実行.bat
(Voice Changerの黒い画面) をダブルクリックして起動します。
-
VRChat内で話す:
- VRヘッドセットを装着し、VRChat内でマイクに向かって話してみましょう。
期待される動作:
- 🎧 VRヘッドセットから通知音が聞こえるはずです。(話し始めと終わり)
- 🗣️ あなたのアバターから、キャラクターの声に変換された音声が聞こえるはずです! (他のプレイヤーにも聞こえます)
- ⚠️ VRChatのマイクミュート確認:
- もしVRChat内で自分の声がキャラクターボイスとして聞こえない場合、VRChatのクイックメニューなどでマイクがミュート(消音)になっていないか確認してください。マイクがミュート状態だと、Voice Changerからの音声もVRChatに届きません。
🎉 おつかれさまでした! 🎉
これで、VRChatであなたの声をリアルタイムでキャラクターボイスに変換して楽しむ準備が整いました!
もしうまく動作しない場合は、各ステップの設定や注意点(特に太字や⚠️マークの部分)をもう一度確認してみてください。