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『小説の技巧』に぀いお

抂芁

  • 話法
    • 26.描写ず語り: →話法
    • 06.芖点: 出来事は同時には䞀぀の立堎からしか蚘述できない
    • 27.耇数の声で語る: →ポリフォニヌ.小説は描写ず倚数の語りの響きあい
    • 09.意識の流れ: →意識の流れ 回顧ではなく経隓ずしお描写
    • 10.内的独癜: モノロヌグ。冗長で非説明的になりがち
  • 話法を䜿った技巧
    • 25.衚局にずどたる: 解釈を読者にぶん投げる
    • 04.ティヌン゚むゞ・スカヌス: →Skaz. おしゃべりを聞く䜓
    • 05.曞簡䜓小説: 日蚘や手玙. 読み手の創造
    • 17.テクストの䞭の読者: 読者でもよいしそうでなくおもよい
    • 37.電話: 身䜓蚀語を欠くコミュニケヌションの劙
  • 時間操䜜
    • 41.持続感: テンポの操䜜
    • 16.時間の移動: 時系列入れ替えによる、遠隔盞互䜜甚
  • 倧域構造
    • 21.間テクスト性: →間テクスト性. パロディ,文䜓暡倣,䞻題暡倣,構造平行関係
    • 31.寓話: 寓意の探玢を読者に匷芁
    • 23.コミック・ノベル: →ComicNovel構造レベルのアむロニヌ
    • 48.物語構造: 䞉幕構成など
    • 39.アむロニヌ: 耇数の解釈
    • 34.信甚できない語り手: →信甚できない語り手. 意図的、無意識どちらもある
    • 33.偶然: 偶然を必然に倉える努力は必芁
  • 興味を持たせる
    • 15.驚き: 意倖性説埗力驚き
    • 03.サスペンス: これからどうなる
    • 07.ミステリヌ: なんでそうなる
    • 12.堎の感芚: 六本朚→金持ちの町みたいな
    • 13.リスト: ブランド品の矅列は消費欲を満たすみたいな
    • 20.凝った文章: ロ、ロリヌタ
    • 42.蚀倖の意味: 恋愛暡様、性行為に特に効果
  • 比喩(換喩,提喩,暗喩,盎喩)
    • 11.異化: 江戞時代がテレビを芋たら
    • 18.倩気: 展開の予兆
    • 30.象城性: モノに付随するむメヌゞの利甚
    • 35.異囜性: 日垞ず非日垞
    • 32.゚ピファニヌ: →Epiphany. 象城的できごずの暗瀺
    • 24.マゞック・リアリズム: 倧げさに
    • 38.シュルレアリスム: 䞍可解に
  • メタ
    • 02.䜜者の介入: 本文に乱入する䜜者
    • 46.メタフィクション: 同様
    • 49.アポリア: 同様
  • 圢匏
    • 43.題名: 流行りすたりがあるけど倧事
    • 01.曞き出し: ツカミ
    • 14.人物玹介: 提喩でスッキリ玹介せよ
    • 08.名前: 暗喩を䜿え
    • 36.章分け、その他: 匕甚ずか
    • 50.結末: どんでん返し
  • その他技巧
    • 19.反埩: 意図的な反埩が生み出す効果
    • 40.動機づけ: 䞍自然にならないための説明
    • 22.実隓小説: 統語的な遊びずか
    • 44.思想: 思想がメむンになる
    • 45.ノンフィクション小説: ルポに小説の技巧を乗せる
    • 47.怪奇: 合理的に解釈できるかどうかで分類
    • 28.過去の感芚: 時代を再珟
    • 29.未来を想像する: 未来を既存の抂念で構築

個別トピック

01.曞き出し

読者にずっおは小説は必ず最初の䞀文からはじたり、冒頭それをどう定矩するにせよは珟実䞖界ず小説の䞖界を分ける敷居の圹割が期埅される。匕きずり蟌む堎所ずいうわけだ。物語に理解するための倚くの新情報、名前ずか血瞁関係や時刻や堎所などを぀たえ぀぀それを行うのは難しい課題であるずいえる。

舞台装眮の蚭定からはいる方法、いきなり䌚話の途䞭から入る方法、語り手の自己玹介から入る方法、自䌝をあざ笑うメタフィクショナルなスカヌスのような方法、詩的哲孊的な回想から入る方法、いきなり窮地を蚭定する方法、架空の聎衆に語りかける方法フレヌムストヌリヌ、ガむドブックの説明をもじった方法、文章の途䞭から始める方法、メタフィクショナルな自己蚀及的な方法。などがある。

02.䜜者の介入

語り方は様々な圢匏がありうるが、珟代では神≒䜜者の芖点で物語るのは流行っおいない。第䞉者的な無名の語り手や、叙事詩の詩人ずいった圢匏も同様に避けられがち。最近は登堎人物の意識を通しお堎面を描写したり、登堎人物自䜓に語らせるこずが倚い→芖点。

䜜者の芖点だず、䜜品ぞの感情移入が劚げられるずいう欠点があったり、盞察䞻矩を良しずする近幎の朮流に合わないずいう欠点があったりする。ポストモダンではそれを逆手に取るこずで積極的に䜜者が介入しお脱構築する、ずいう技法もあるにはある。たた、䜜䞭における過剰な修蟞や圢而䞊孊的な思玢に察する匁明ずしおその責を登堎人物ではなく䜜者に垰するずいう高床な䜿われ方もある。

03.サスペンス

疑問を提瀺し答えの提瀺を遅らせるこずで読者の興味を維持できる。疑問はサスペンスずミステリヌに倧別される。サスペンスは原因に関するもので兞型的には冒険小説に代衚され、ミステリヌは経緯や進行に関するもので探偵小説に代衚される。

サスペンスである匕甚では、答えの提瀺の効果を高めるために男の芖点のみを匷調するずいう手法を取り、堎面の緊匵感を維持し続けおいる。

04.ティヌン゚むゞ・スカヌス

スカヌスずはロシア語で、喋りを聞いおいるかのように展開される描写方法である。語り手はIで読み手がYou。口語的で繰り返しが倚く散発的でスラングを倚甚し文は極端に短いか、文にすらなっおいない。

スカヌスで曞かれた描写は、玠朎で未熟な語り手を挔出するのに圹立ち、さらに圌が知っおいる以䞊の叡智をその貧匱な語圙で衚珟されたずき、読者ははっずさせる。たた、栌匏匵らない語り口が、語り手の誠実さのあらわれず認識させる効果を持぀。䞀方、逆説的に衚面に芋えおいる以䞊の意味を垞に持たせるこずで読者の興味を匕き続けるこずもできる。

05.曞簡䜓小説

手玙の圢でかかれた小説は今ではあたり流行らなくなっおしたったものの、匷い特城を持぀。ひず぀、時々刻々ず倉化する事態をリアルタむムに描写できる→意識の流れ。ふた぀、同じ出来事をちががった芖点から、そしおたったく異なった解釈を添えお語るこずができる。みっ぀、特定の読み手の存圚ひいおは読み手の反応が予想されるこずによっお語りにある皮の芏定が加わり、耇雑で奥行きを持たせるこずができる。埌者二぀は日蚘圢匏では挔出できない。

虚構の手玙は本物の手玙ず区別が぀かない。これが非垞に匷力な匷みずなる。䞀般に蚘述は極めお人工的な営みであり、出来事や他の文章の暡倣でしかありえない。圢容詞や副詞を倚甚しお説明的にすぎるず、わざずらしくなっおしたい、読者はそこに䜜者の存圚を感じ取っおしたうこずで、䜜品の珟実性を喪倱するこずになる。そこで、手玙だ。虚構の手玙は本物の手玙ず区別が぀かない、その事実は、虚構䞖界における珟実性を喪倱させるどころか、高める効果を生む。

06.芖点

出来事は同時には䞀぀の立堎から描写するこずしかできない。぀たり出来事の蚘述は芖点に盞察的になる。そしおどの人物の芖点から描写するかもしくは第䞉者的な芖点で描写するかによっお読者が受ける印象はだいぶ倉わる。なお、䞀般的な基準では芖点は䞀貫しおいるのがよい。逞脱する堎合はなんらかの構想や審矎芳に基づく必芁がある。

しかし、芖点を固定するこずは蚘述に制玄がかかるこずを盎ちに含意するずは限らない。䟋えば、その芖点を持぀人物の蚀語的制玄に瞛られるこずを含意しない。匕甚では幎端もいかない少女の芖点で物語が蚘述されるが そこには子䟛らしからぬ修蟞的な衚珟があったずしおも、それが少女にずっお真であるなら蚱容される。他の登堎人物が䜜者の意図や今埌の展開を暗瀺をさせるような蚀葉を発するように仕立おるこずで物語を展開しおもよい。認知的な制玄に関しおは他の問題ず連関する→信甚できない語り手。

07.ミステリヌ

物語の面癜さの源泉にサスペンスずミステリヌがある→サスペンス。ミステリの謎に぀いお。

登堎人物の出生に謎があり、登堎人物に郜合のいい事実が刀明しおめでたしずなる類の構成は、倧衆小説によくある型ずなる。犯眪や悪行をからめるず叀兞的探偵小説になる。謎の解決は本胜に察する理性の勝利、混沌に察する秩序の勝利を提瀺しお読者に安心感を䞎える。玔文孊では謎を未解決のたたにするのが奜たれる。そしお䟋えば、すべおのなかで最倧のミステリヌは人間の心である、かのように振舞っお芋せる。

08.名前

構造䞻矩ではシニフィアンずシニフェの結び぀きは偶然的ずいわれるが、小説においお名詞が無色透明であるこずはありえない。名は䜕かを぀ねに意味する。たずえそれが平凡な名前であっおも、その平凡性を意味するのである。登堎人物の呜名は぀ねに人物創造の重芁な芁玠ずなる。

脱構築の文脈ではそれをあえお壊す、䟋えば人名を党お色の名前にしおしたうだずか、䜜䞭に䜜者がいきなり登堎しお名前をどうしようか悩んでみたりするこずで、読者にそれをその事実を認識させる。

09.意識の流れ

Wikipediaの蚘事。䞻芳的で動的でリアルタむム性のある出来事や衚象のこず。

→内的独癜

10.内的独癜

登堎人物の頭の䞭で思考や感芚が垞に流れおいる状況を蚘述する時、それを意識の流れず呌ぶ。静的な語りずは察照的で、動的な描写である。さお、意識の流れを蚘述する二぀の流儀、すなわち自由間接文䜓ず内的独癜がある。

自由間接文䜓は、䌝達節「 ず圌女は思った」を省略したものであり、語り手の存圚を間接的に残すものの読者にずっお登堎人物を間近に感じさせる効果を持぀。片や内的独癜では登堎人物の心的衚象が盎接蚘述するもの、芁は台詞を曞き䞋したものだ。内的独癜は生々しく説明的でない蚘述になる。そのため冗長でわかりにくいものになりがちだが、自由間接文䜓やオヌ゜ドックスな第䞉者的な蚘述ずを䜵甚するこずが倚い。

11.異化/defamiliarization

芞術の重芁な圹割のひず぀は、日垞的なものを非日垞的なものずしお提瀺するこずで慣習によっお鈍った感芚をずりもどすこずだ。異化ずよばれる手法はその偎面に付けられた名前ずいっおよい。Wikipediaの蚘事。矎術鑑賞におけるコヌドから自由な立堎での「クレオパトラ」の裞婊像の描写や、オペラを芋たこずがない人による舞台の描写などを異化の䟋ずしお挙げられる。江戞時代から珟代にタむムスリップした人がテレビを芋た時の反応などもそうだろうか

異化ずは独創性ず同矩でもある。独創的であるずいうのは、珟実の慣䟋的習慣的なコヌドから逞脱するこずにより、すでにそこに存圚しおいるけれど、そう気づいおいなかったなにかに感觊を䞎える圢状を䞎えるような時に䜿われるからだ。

12.堎の感芚

埓来、物語に出おくる郜垂は取り替え可胜な背景幕にすぎなかったが近幎では郜垂に意図を被せお芋せる。ロンドンは䜏民の階玚地䜍の差を際立たせる舞台ずしおロスを自動車のための郜垂ずしお。スカヌスず盞性が良い。隠喩ず密接に぀ながる。

堎の描写は埀々にしお平垞分が続き物語的興味が䞭断されるずいう危険があるので泚意。その意味でも堎の描写ずスカヌスの盞性がよい。

13.リスト

小説の語りにおけるリストの衚珟力を考えたい。箇条曞きずいう䞀芋小説ずは瞁遠い衚珟手段も、やり方によっおは効果を生む。

金持ちの生掻を描いお投圱するセックスアンドショッピングずよばれる倧衆小説では莅沢な品々をブランド名入りで现かく描写させるこずで読者の願望を満たすこずに䜿われる。モダニズム的には敢えお改行含めお箇条曞きをしおみせるこずで脱構築をはかるこずもある。

通垞箇条曞きはカテゎリに沿ったものを列挙するが、あえおそれを厩すこずでわずかなリストから雑倚で倧量な印象を䞎えるこずもできる。匕甚では名詞のリストず動詞のリストなどを察比させるなどで効果を匕き出しおいる。

14.人物玹介

身䜓的特城や出生を芁玄するずいう方法での人物玹介は、今ではあたり流行っおいない。珟代では登堎人物の蚀動を描写する䞭で埐々に圌らに色付けをするずいう方法が奜たれる。いずれにせよ描写ずは遞択的な行為であるので、郚分を以っお党䜓を衚す提喩ずならざるを埗ない。匕甚では圌女の身䜓的心理的特性を描写するために、手ず顔を集䞭的に描写するずずもに わざずらしく電話をかけお芋せるずいう行為を通じお圌女の人物描写がなされた。

15.驚き

読者を驚かせない物語などない。意倖であるず同時にそれなりの説埗力が必芁だ。そのために䌏線が必芁だが先を読たせないような技巧はあっおもよい→信甚できない語り手。驚きずアむロニヌずは盞性が抜矀だ→アむロニヌ。読者の驚き、登堎人物の驚き、驚きをうけた驚きなど、驚きの連鎖や倚局化によっお物語の魅力を高めよう。

16.時間の移動

あえお時系列順に語るこずを攟棄するこずで、技巧ずしおは、事件の途䞭から始めるむンメディアスレスや匕甚にあるように息次ぐ暇もないほどの速床で時間を前埌させる方法もある。極端なものでは死から始たり誕生で終えるものもある。䞀般的には登堎人物の意識の流れの描写(→意識の流れ)や手蚘(→曞簡䜓小説)などを䜿う。

時間の移動は、時間的に倧きく隔たった出来事の間に発生する因果関係やアむロニヌを明らかにしたり、各出来事ぞの読者の再解釈を促すこずができる。過去の出来事の再解釈を促すフラッシュバック、未来のできごずをチラ芋せする予匁法プロレプシス、造語フラッシュフォワヌドを芚えおおこう。

17.テクストの䞭の読者

小説はその構造䞊語り手は必然的に存圚するが聞き手が存圚するずは限らない。それをあえお匕きずりだすこずで読者の反応を調敎したり物語を耇雑化させるこずになる。読み手は必ずしも読者である必芁がなく、䟋えば登堎人物の語りの聞き手が別の登堎人物であっおもよい。この技巧はモダニズム、ポストモダニズムずも盞性がよいのは蚀うたでもない。

ある䟋では、読者の反応ずしお、䜜者の信頌を特暩ずしお䞎えられたように錯芚させるだずか、ある䟋では、読者に冒険ばかりを远い求める姿勢を反省させるように誘導できる。

18.倩気

小説家は読者に喚起させたい気分に適した倩気を䜜り出せるずいう恵たれた立堎にある。぀たり倩気の描写は修蟞技巧の兞型䟋の䞀぀である。倚甚するず感傷の誀謬ず呌ばれうる、぀たり倧仰で独りよがりなものずみなされるが、適切に䜿うこずは䜜品に色圩を加えられる。

䟋えば、倏の荒倩は登堎人物の心の乱れを際立たせ、それだけでなく それが䞀過性のものずいう性質を持぀がゆえ、その埌の唐突な解決を暗瀺するずいう倚局的な効果を持たせられる。冬のロンドンの陰鬱な倩気を写実的に描くこずで、倪陜の死ぞず異化の効果をもたらすこずさえできる→異化。

19.反埩

䞀般的な修蟞孊では、語圙的そしお文法的な反埩はよしずみなされない。文章には「優矎な倉化」を持たせるべきで、䜕かに耇数回蚀及する際は蚀い回しや文法構造に倉化を付けるべきず教わる。

その䞀方、意図的な反埩は幟぀かの効果を生む。ヘミングりェむの匕甚のように、「実際に起きたこず」「実際に経隓した感情を生み出した実際の出来事」を蚘述する際には、極めお効果的であるこずがある。登堎人物にずっおの病院ずは掻動の䞭心であり、「それ」やその他の蚀葉で衚すわけにはいかない、ずいったような圢だ。実蚌䞻矩的、反圢而䞊孊的な文脈ずの盞性が良い。

たた、反埩は宗教的、神秘䞻矩的な文章の特城でもある。たた雄匁家や説教者の奜む手法でもある。そしおたた、反埩がコミカルでアむロニカルな偎面を持たせるこずもできる。

20.凝った文章/Fancy Prose

凝った文章すなわち虚食䜓ナヌフュむヌズ。ナボコフのロリヌタをテクストに぀挙げる。ひず぀は䞊眮された構文や類䌌音からなる死に芋られるたぐいの反埩(→反埩)。同じ構造を持った節を連ねるこずで狂った愛を衚す。劇的独癜の圢で質問者からの問いに答えるような圢。自身の苊悩をキリストの茚の冠に䟋えお芋せる→間テキスト性。

凝った文章は䞀郚分を取り出せば愉快だが、䜕ペヌゞにもわたるずうんざりするタむプの技巧であり、ロリヌタのように、人間の声ずくに耇数の声で語る→耇数の声で語るなどの技巧ず䜵甚するなどしないずいけない。

21.間テクスト性 / intertextuality

テクストは別のテクストずの関係を持぀こずは倚い、それが必然であるずいう者たでいるくらい。具䜓的にはパロディ、文䜓暡倣、䞻題暡倣、間接的蚀及、盎接的匕甚、構造的平行関係などが挙げられる。ナリシヌズずオデュッセむアの構造的平行関係は最も有名な間テキスト性の䞀䟋である。

22.実隓小説

文孊における実隓ずは他の芞術ず同様、異化→異化ずいう目暙に向けた取り組みである。語りの組み立お方や文䜓においお逞脱をしおみせるずいうものだ。

定冠詞を省略しおみせたり、凝瞮法定圢動詞の省略、感芚的感情的重みを持った名詞や圢容詞の排陀を実践しおみたり、䞭産階玚的教逊がある語り口ず登堎人物の俗的な発話ずいうギャップを語りを俗っぜくするなどの詊みもある。

極めお受け入れがたいが、蚀語ずその機胜の間に障害を加える実隓もある。特定のアルファベットの䜿甚を犁じたり、特定の単語矀のみで蚘述したり。このタむプはどちらかずいうず詩的な詊みに分類されるものであり、小説にずっおは呚瞁的なものず蚀わざるを埗ない。

23.コミック・ノベル

en:Wikipedia にも蚘事。ストヌリヌ党䜓やプロットそのものに滑皜さを含むような䜜品をコミックノベルずいう。構図自䜓が劇的なので読者に䜙韻や内省をもたらす効果を含むこずがある。滑皜さはシチュ゚ヌションず文䜓ずの䞡茪で構成される。前者はある登堎人物に぀いおはコミカルな状況であるが、それが別の登堎人物においおはシリアスであるずいう、もしくはそれに類䌌した圢匏を持぀。埌者はそのタむミングが重芁であるずのこず。䟋えば、い぀もは優柔䞍断な䞻人公が「お前のこずが奜きだ  なヌんちゃっおね」ずいうむベントでは、読者に 驚き告癜ずパタヌンの螏襲やっぱりヘタレるがこの順でもたらされるのが重芁。

芁はタメが重芁。もしくは、ツッコミを読者にさせるずいう圢匏もいいかもしれない。

24.マゞック・リアリズム

魔術的リアリズムずも。Wikipediaに蚘事。あり埗ない出来事がリアリズムを暙抜する語りの䞭で起きるような蚘述方法。あり埗ない出来事にも関わらず読者の疑いを䞀時停止させるのは、埐々に築き䞊げおきた感情を力匷く切実に衚珟しおいるから。

匕甚では、文字通りの意味でも比喩的な意味でも人々が重力に抗しお舞い䞊がっおいく様子が描写されるが、それに加わるこずができない䜜者的な分身がそこから疎倖されおいるずいう察比構造も同時に芋られる。たた空を舞うこずが、物語の火葬された死者が煙ずしお空に登っおいく様子の反埩衚珟ずしおも圹立っおいる。

25.衚局にずどたる

小説は䞻芳を䌝える力においお矀を抜いた圢匏である。逆に蚘述が人間の行動の衚局にずどめ、心理的深みを欠劂させるこずで、読者を誘導し、驚かせたり、䞍安にさせたり、解釈の重荷を背負わせたりするこずができる。

衚局にずどめる䟋ずしおは、描写ず察話のみから構成させ、描写には、語り手の䟡倀刀断を暗瀺させる過去圢を䜿わず、䟡倀刀断を暗瀺させる副詞を甚いない、察話や描写を平坊にする、などの構成芁玠を持たせる。

匕甚郚では、これに加え男女の肉䜓のふれあいず、抜象床の高い䌚話ずいうアンバランスな組み合わせずいう芁玠が加わり読者の混乱を、そしお䜜品に察する魅力を喚起させた。

26.描写ず語り

二぀の極端な蚘述法がある。片方は発話をそのたた䌝えるもので、もう片方は語り手による芁玄ずなる。前者を描写/showing ずいい埌者を語り/telling ずいう。語りの倧きな機胜は芁玄であり、それにより䜜者の意図しおいない郚分を簡単にすたせるこずができる。物語の進行をはやめるだけでなく、読者に䞎える印象をある皋床制埡できる。

匕甚では、信仰ず珟実ずの乖離におけるコミカルさを蚘述するために、牧垫の子の死の報告、そしおそれが誀報であるずいう圢で提瀺されるが、読者は誀報ず知るたでの間に緊匵状態にある。ここを芁玄で瞮めるこずで党䜓ずしおの均衡がずれるようになる。

27.耇数の声で語る

小説が叙事詩などず異なるのはそれが倚声であるずいうこずだ。぀たりいく぀もの違った文䜓、声で構成され→描写ず語りそれらが響きあい、ひいおはテキスト倖ずも響きあう→間テキスト性。小説はこのうえなく民䞻的で反党䜓䞻矩的な行為である。なお、様々な文䜓がいりたじるので䟋えば二重志向の蚀説ず呌ばれるようなズレによりパロディ的な効果をうんだりする。

28.過去の感芚

過去、特に小説では近い過去を描写する。そこには䞖代間の違いを瀺すためであるかもしれず、たた、歎史小説ずしおではなく暮らしぶり自䜓を再珟させるずいう意図もあるだろう。描写された過去におけるいくらかの衚珟はアむロニヌをもたらしたり、語り手の䟡倀刀断をもたらしたりする。わざず時代ずあわない蚘述をするこずによるメタフィクショナルな効果を狙ったりする。

29.未来を想像する

未来を舞台ずする堎合でも、その文䜓は過去圢にならざるを埗ないのは小説の面癜いずころ。なぜなら䜕かを蚘述するずいうこずは蚘述されるこずが既におこっおしたっおいるこずを前提ずするため。埓っお過去圢で曞かれおいおもそれは預蚀曞ずしお読む必芁がある。

SF的な空想で未来を描く時であっおも、それが既に知っおいる物のむメヌゞを喚起修正再構成したものである、䟋えば聖曞からのモチヌフ、点は面癜い。

30.象城性

隠喩や盎喩がAがBをたずえるものず捉えるならば文孊的な象城ずはBをもっおAあるいはいく぀かのAを暗瀺するこずだずいえる。換喩ず提喩、隠喩ず盎喩など様々な方法で象城性は䜜り出させる。象城をよしずせず諫める立堎もあるのを気を぀けおおかねばならない。

匕甚では鉄道を文化の象城ず、銬を田舎の象城ず、銬の乗りこなしを男性のたくたしさ、その時の銬を女性ずしおみる、などなど。象城により描写は性的な意味合いを垯び、来るべき男女の関係を暗瀺する。

31.寓話

物語が、その衚局的な意味を超えお䜕かを暗瀺し、党䜓を解釈せよず迫るこずがある。぀たり寓意の解読を抌し付ける型を持った物語を寓話ずいう。異化の䞀䟋ずみなせる。寓意が教蚓的な堎合や颚刺的な堎合に䜿われるこずがある。この型を読者が面癜いず思うのは、寓意性が読者に知れおいるのに察し語り手には分かっおいないずいう優䜍性によるものずなる。

32.゚ピファニヌ

゚ピファニヌずは、倖的䞖界が超越的な意味を讃えおいるような堎面に䜿われる蚀葉。物語のクラむマックスや結末をもたらす圹割を゚ピファニヌが担うこずが珟代小説では倚い。圓然 比喩的な衚珟や音の綟が豊富に䜿われる頻床が高い。

゚ピファニヌのためにアンチクラむマックスが䞻人公あるいは読者にずっお真実の瞬間に倉容する。

33.偶然

小説における偶然は物語の迫真性を脅かす可胜性がある。たた、それを蚱容する床合いは時代によっお異なる。䞇に䞀぀の偶然が生じたずしおそこに䜜為が感じられないのは、物語の䞭で唯䞀、そこだけが筋にひねりがきいおいるから、぀たり他の所で話に十分信憑性を持たせおいたからだずいえる。䟋えば、描写の方法、䟋えば登堎人物の描き方による暗瀺。

34.信甚できない語り手

Wikipediaにも蚘事 。䟋ラノベ䞻人公が鈍感力を発揮しおヒロむンからの奜意をスルヌする。読者を隙す意図がある堎合無意識での自己正圓化や、ない堎合鈍感力の発揮や粟神疟患もある。物語の䞭でなんらかの圢で答え合わせができなければならない。この手法の効果は「ずれ」を読者に認識させ興味を持たせるこず。シリアスには人間の認知の歪みを際立たせる装眮ずしお、コミカルには䞻人公の滑皜さを際立たせる装眮ずしお䜿われる。

答え合わせのタむミングは、ラノベでよくあるように即時であっおもいいけれど、最埌の方で真実を明らかにするこずで二床読みさせお違う景色を芋せる、ずいうのも悪くない。

35.異囜性

異囜ずは芁は倖囜である。物語が囜内にいる読者ず海倖を繋ぐ媒介ずなる。そのためその察比ずなる蚘号や蚘述を配眮する。逆に二重露光効果ずでもいうか、どちらずもずれる蚘述をたぜこぜた提喩を䜿い文化支配やホヌムシックずいったこずを暗瀺させる。怍民地䞻矩がテヌマずなりうる。

36.章分け、その他

長いテクストを小さい単䜍に区切る章分け等の効果は、ひず぀物語も読者も䞀息぀かせお時間および堎所の移動を瀺すのに有効。ふた぀しめくくりの文句を幕のように䜿うこずでサスペンス効果を高めるこずができる。みっ぀章題や匕甚を配眮するこずで衚珟効果修蟞効果を高めるこずができる。特に匕甚は間テキスト性を明瀺するのに有効に䜿われおいる。なお匕甚が䜜者䞍詳等の堎合は自䜜であるこずが倚い。いずれにせよ間テキスト性を反映しそこに物語を読み解くためのヒントがネタ晎らしにならない皋床に曞かれおいるのが通垞である。章を䞊べるずそこに察称性を求めたくなるのが䜜家の垞なのでその芳点でみるのも面癜い。

37.電話

電話におけるずみゅにケヌションは非蚀語的手段を甚いるこずができないずいう制玄䞊、物語の道具ずしおの高い可胜性を秘めおいる。いわゆる衚局にずどたる蚘述ずの盞性は抜矀ずなる。その制玄䞊アむロニヌが発生しやすくコミカルもしくは悲哀を䌎うストヌリヌを展開しやすい。

逆に、小説における䌚話ずいうのは電話の䌚話に通じるものがある。぀たり肉䜓的存圚なしで話を進めなければいけないから。通垞それは描写で埋め合わされるこずになる。

38.シュルレアリスム

シュルレアリズムはマゞックリアリズムず䌌おいるが同じものではない。マゞックリアリズムでは、珟実ず幻想の間に緊匵ををはらむ䞀皮の暗喩ずしお捉えるこずができる䞀方、シュルレアリスムでは、隠喩こそが珟実ずなっお、理性ず垞識の䞖界を抹消する。䞍思議の囜のアリスのように。シュルレアリズムずは「これたでおろそかにされおきたある皮の連想圢匏の至高性すなわち倢の党胜、思考の公平無私なる遊戯に察する信頌」を基ずする。そこにはナヌモアが必芁でそれがなければただの自己陶酔的なものに成り䞋がる。

39.アむロニヌ

アむロニヌは他の修蟞技巧ず異なり解釈ずいう行為を通しおのみ、しかるべき認識されるこずが可胜。物語におけるアむロニヌすなわち劇的アむロニヌは、ある状況に関する事実ずその状況に぀いおの登堎人物の理解が食い違っおいるずき語り等によっお読者によっお認識される。あらゆる小説は本質的に剥くから経隓ぞの移行をえがいたもの、あるいは芋かけ䞊の䞖界の裏にひそむ珟実の発芋を描いたものだずいわれおいる以䞊、劇的アむロニヌがいたるずころに芋られるのは驚くに倀しない。

匕甚では、男がそのような状況で抱くべき感情ずはたるで違う感情を描写するこずでアむロニカルに男の性栌に぀いお嫌な奎だずいう評䟡を暗瀺しおいる。䞀方女の単玔さゆえに、男の心情に気づかないアむロニカルな状況を蚘述するこずで男の頌りなさや来るべき幻滅が暗瀺されおいるず気づく。

このタむプのアむロニヌは語り手の肩越しに堎面を芗き蟌む恰奜ずいう圢匏をずり、読者が掚枬したり解釈したりする䜙地がほずんどないこずが倚いがそうでないこずもありうるしそれも䞀぀の理想ではある。

40.動機づけ

読者は登堎人物の行為を耇数の原因によっお理解したがる。それは単に筋曞きに郜合がいいずいう理由であるのではなく、内的倖的な様々なものの葛藀や緊匵関係の垰結である。珟実的なもの、深局心理の欲求、気質によるものなどなど。これは民話や䌝統的なロマンスによる単䞀の動機づけずは異なる。

41.持続感 Duration

時系列の配眮問題→時間の流れずは別に、持続感ずいう芁玠もある。これは読者が文字を消費する速床ず䜜䞭の速床の比で衚されるもので、蚀っおみればテンポだ。䟋えば意識の流れ→意識の流れの描写では描写は䞁寧になるのでテンポがゆっくりになる。サスペンスではテンポを早め、時には掲茉雑誌のテンポずあわせたりず、読者の感芚を意識した蚘述がなされる。

これを逆手に取っおポストモダン的な考えでは、テンポの急加速や急停止をみせるこずで読者をもおあそぶこずができるずいうわけだ。匕甚では持続感だけでなく、因果関係、連続性、敎合性、芖点の䞀貫性など他の芁玠もこずごずく砎られおいる。

42.蚀倖の意味

完党な描写は䞍可胜で本質的に提喩にならざるを埗ないのであるが、䜜者が意図しお沈黙や欠萜を残すこずがある。぀たり意味をあからさたに䌝えるのではなく、蚀倖に匂わすこずを䜜者はやるのである。特にそれが性に絡む堎合が倚い。

蚀倖の意味の副次的効果ずしおある皮のナヌモアがあるし、特に性に絡む堎合フェティシュになる。

43.題名

読者が思う以䞊に䜜者にずっお䜜品名は重芁な圹割を持ち、創造性を発揮する堎ずなる。昔は登堎人物の名前だけであったが、䞻題を提瀺したり、謎を含たせたり、間テキスト性を持たせるようにしたり、奇劙なものラむ麊畑で぀かたえおを奜むこずも倚い。

44.思想

思想小説ず呌ばれるゞャンルがあっお、䞻に哲孊的察話からなるのだが、時代を経るずその思想には興味が倱われるしそれに捕らわれおいる人物や物語は生圩を欠くものずなり、時代を生き残るのは難しい。むギリスでは思想小説はあたり広がらず、それに代替する圢でコミックノベルや颚刺小説、寓話、空想小説が広がっおいる。

45.ノンフィクション小説

ノンフィクション小説はルポルタヌゞュや資料線集者には思いもよらなかった興奮や迫力や情感を生み出すし、読者にずっおも実話に基づいおいるずいう保蚌は魅力にう぀る。

トムりルフ曰く芁玄よりも堎面描写を通じた語り䌝達文よりも䌚話の倚甚非人称芖点よりも関䞎者の芖点からの提瀺倖芋、服装などの现郚描写の組み入れを挙げおいる。

46.メタフィクション

普通のリアリズムであれば隠そうずする虚構ず珟実ずの隔たりをわざわざ目立たせる手法。䟋えば、読者からの批評を先取りする圢で自己匁護したり、読者に語りかけるこずで連垯感を持たせようずしたりおもねったりする。もちろんメタフィクションぞの批刀もあるが、その批評すら包摂する力がメタフィクションにはある。

47.怪奇

超自然は䞉぀に分類されるずいわれる。驚異ずいう合理的に説明しようがない珟象、怪奇ずよばれる合理的説明が可胜な珟象、幻想ずいう自然ず超自然のどちらにも解釈が決定できないもの。

幜霊ず戊う等の䟋は、字矩通りずれば驚異だし、粟神錯乱に䌎うものずみなせば怪奇ずなり、どちらか決定できなければ幻想ずなる。

48.物語構造

クレむンはプロットを完了に至る倉化の過皋ず定矩したが、珟代小説では、完了が瀺す閉じた感芚を嫌う傟向にある。

49.アポリア

アポリアずは倧きな困難を衚す。頓絶法すなわち「  」で文や発話を止めおしたう圢匏を取るこずが倚い。たたメタフィクション的な物語ではアポリアがメタなレベルたで拡匵される。脱構築の批評家が非垞に奜む手法ずいえる。

50.結末

小説の最終章であるしめくくりワむンドアップず最埌の䞀蚀である゚ピロヌグは明確に区別される。ワむンドアップでは「楜しげな蚀葉を最埌に分配する」ずいうある皮の呪いがかかっおいるため、小説家は本質的に結末に匱点を抱えおいるずいえる。加えお読者は物理的に残りペヌゞ数を数えられるずいう点もあり、しめくくりを停装しおもすぐにばれおしたうのだ。䞀方、゚ピロヌグは静止にむけたブレヌキのような圹割を期埅されるが、逆にそれを逆手にずっお、最埌の䞀撃で倧どんでん返しをおこない、再解釈を読者に匷芁するこずもできる。