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用語集

予報モデルとデータ同化

  • 客観解析
    不規則に分布した観測点データから格子点における状態変数(大気の状態を表す値)を作成すること。観測点データを空間的にひろがりのあるデータに拡張すること。
    内挿や統計的推定などの数学的手法を用いるため人によって結果が変わらないため「客観」である。
    作成した値は解析値と呼ばれる。作成した解析値はモデルの初期値に使用される。

  • 主観解析
    不規則に分布した観測点データから格子点における状態変数(大気の状態を表す値)を作成すること。
    客観解析と目的は変わらないが、予報士が天気図や等値線を描くように、人によって結果が変わりうる推定法で作成することを「主観」解析と呼び、このデータは研究に使用すべきでない。
    単純に解析値と呼ばれた時には客観解析の値を指す。


物理量と単位

  • 温位 異なる高度にある空気塊について、乾燥静的エネルギーを比較するために用いる単位。空気塊がある高度から乾燥断熱的に地上気圧(1000hpa)まで移動したときにとる温度のこと。 [ \theta = T(p_0 _ p)^R_d/C_p ]

  • 渦位 ある温位面における絶対渦度に温位の鉛直変化率をかけたもの。鉛直方向には温位の関数なので等温位面で保存される。非断熱であったり摩擦があったりすると保存されない。風の運動方程式を回転運動(角運動)に置き換えたら、保存するのではないか?という発想。 [ ([zeta_\theta + f) (-g d\theta / dp) = const. ]